日タイロングステイ交流協会便り(2020年12月)
2020年12月01日(火)
1. タイ王国への入国・滞在事情(在日タイ王国大使館領事部と情報交換)
タイ王国の累積コロナ感染者(死亡者)は 5月末3081人(57人)が11月末でも3998人(60人)で収束に向かっているが、非常事態宣言(3月発令)は(最近のデモ・集会対策など政治的な理由もあり)来年1月15日まで更に延期される予定である。
ただしコロナ感染で海外との長らく往来は制約・禁止されていたが、下記条件を遵守することにより、10月からタイ入国は緩和・再開された。
*1月~10月のタイ主要6空港の国際便利用者は154万人で前年比78%減である。
① 特別航空便を利用する(日時・便名を手配)。
② 在日タイ大使館・総領事館に 入国許可証COE を申請する。
③ タイ入国時の医療検査と検疫隔離(14日)を受ける。
④ COEを申請できる資格・ビザ・理由
タイ国籍を有する者の家族、 永住者、 就労またはビジネス(投資)目的、
就労者の家族、 学生・留学生、 医療行為を受ける目的の渡航者、
特別観光ビザ(STV 270日)、 ロングステイビザ(OA、OX5年)、
メディア政策・撮影、 タイエリートカード所有者、
* 来年1月タイ赴任者や本年4月定年・タイロングステイ待機者(バンコク・チェンマイ・ホアヒン)のタイ入国を当協会は支援している。
2.タイBOIが高齢者関連事業を新投資奨励策に新設
タイ国投資委員会投資奨励事業として「高齢者のための福祉施設7.4.4」「健康センター7.4.5」「ロングステイ支援のための事業7.4.6」があった頃には、当協会もBOI (日本・バンコク)と細かい情報交換を行っていたが、2015年新投資奨励から事業が除外された(手元のBOI・2011年投資ガイドには事業内容説明の掲示あり)。
11月に「高齢者病院」「高齢者介護サービス」を投資奨励対象業種(法人税免除)に新設したと BOIが発表した。
タイ王国の高齢社会状況は、直近に日本より早い速度で高齢化社会Agingから高齢社会Aged (高齢者比率14%) になるのでこれは当然の対応である。
これから 医療・介護関連でタイ・日本の官民の動きが一層活発になると思う。
特に介護では介護先進国日本(2000年介護保保険導入)は 介護ノウハウに加えて最新技術活用のソフトや商品を供与できる。ロボット(介護者用・被介護者用、省労力・癒し、除菌・清掃・配膳など)、センサー・映像・ICT(見守り・防犯など)・AI (情報・多言語理解) の導入で タイ王国の伝統的介護意識や運営・実践が変わると期待できる。
* バンコクやチェンマイで介護事業やロングステイ事業を展開してきたフレンド社(栃木県小山市、山口会長)は、日本製介護品(電動ベッド・車椅子・杖・靴・スプーン・箸など)の3号店をパトウムタニ県のタマサート大学附属病院に、 4号店をバンコクのチュラロンコン大学病院に開設している。
3.タイ王国での安全のしおり
8月にもご紹介しましたが、在タイ日本大使館からの令和2年(2020年)「タイでの安全のしおり」(20頁)はタイ滞在にはたいへん役立ちますので再度紹介します。
下記にアクセスすれば閲覧できますので、是非ご一読下さい。
令和3(2021)年版
以 上
引き続き 日タイ ロングステイ交流協会へのご協力ご支援をお願い致します。
2020年12月1日
日タイ ロングステイ交流協会
理事 事務局長 上東野幸男