日タイロングステイ交流協会便り(2020年4月)
2020年04月20日(月)
新型コロナCOVID-19とタイ僧侶の托鉢
朝日新聞(4/11)に「フェース シールドを被った托鉢僧の記事・写真が掲載された
テレビもCOVID-19を警戒するマスク着用市民からフェース シールド(手作り・透明)をつけた托鉢僧がお供物を受ける姿がタイ王国のコロナ感染トピックとして放映しました。
タイ王国では3月26日に非常事態宣言発令、4月3日からは夜間外出禁止となり、4月10日~20日(タイ正月ソンクランとその前後)は酒類販売禁止になりました。
新型コロナ新感染者は、タイ正月(13日~14日が祝日)の国民大移動や水かけ祭りの大騒ぎを防止した結果、第3週から30名/日未満に減少しました。タイ国民はクーデターやデモの都度発令される戒厳令、外出禁止令を度々経験しているので緊急事態に対応する日常行動には慣れている結果と思います。
タイ国旗(五条三色旗)は中心の青色が王室、白色は宗教、外側の赤色は国民を表しています。タイ王国の仏教徒は95%、僧侶数は少年僧を含め約35万(男性人口の1%強)です。僧侶は超一般人で選挙権はなく特別扱いです。 タイ国民が最も大切にする行動の「タンブン(喜捨、布施)」の基本は毎朝の托鉢僧へのお供物提供です。膨大な僧侶の食事は托鉢に大きく依存しています。新型コロナ感染で、急減している托鉢の代替はお寺の厨房です。
COVID-19への対応では 特別扱いの僧侶も一般人も同等になったようです
最近の調査(チュラロンコン大学)では、タイ僧侶の半分が肥満で、高コレステロール・高血圧・糖尿病などの病気が多いとのことです。国民が僧侶に用意する托鉢食物を美味しく・ハイカロリーに配慮した結果のようです。世界中 新型コロナ対策で大きな社会的マイナスが起こっていますが、終息後の変革や進歩になるプラス面を考える機会でもあります。例えば タイ僧侶の健康改善もその一つです。即ち寺の厨房での調理改善、托鉢食料の栄養のバランス配慮を国民に依頼することが考えられます。
以上 最近の新聞・テレビを見て書きました独断偏見の駄文で失礼しました。
引き続き 日タイ ロングステイ交流協会へのご協力ご支援をお願い致します。
2020年4月20日
日タイ ロングステイ交流協会
理事 事務局長 上東野幸男
