日タイロングステイ交流協会便り(2019年11月)
2019年11月03日(日)
次の代 即位の礼や 金木犀 (きんもくせい) 小林雄一
庭の金木犀は、今年は香りが強く黄花も豊富でし た。10月の天皇陛下「即位の礼」は日本国民だけでなく世界190超の国・機関の王族・元首が参加され、盛大な歴史的祝賀行事になりました。
タイ王国と日本は歴史的に長い友好関係を保ち、王室・皇室も最も親密な交流があるというのが一般的常識ですが、ご出席はプラユット首相でした。隣国のカンボジア、マレーシア、近隣のブルネイ、ブ-タンの国王・王妃はメディアの記事・映像でも紹介されましたが、知る限りタイ首相のメディア報道は皆無でした。天皇陛下の即位宣言は「平和」がキーワードでしたが、ノーベル平和賞の隣国ミャンマーのスーチー国家顧問も紹介されました。残念ながら、クーデターや長期軍事政権のトップだったタイ首相の日本での知名度は低いようです。
一方 同時期に東日本は台風豪雨により各地で水害が発生しました。これで思いだすのは2011年のタイ大洪水です。インドシナ半島全体が長雨(6~9月バンコクは前年比140%)、チャオプラヤ川沿いで広域大洪水が発生。バンコク上流80㎞アユタヤからバンコクの7つの工業団地の日系企業の460社が被害を受け、サプライ・チェイン復旧には日本にも影響がありました。2011年のGDP成長率は(前年7.8%から)ゼロ%に急落。被害の日系企業は70年前の大洪水(バンコク住民は長期ボートで移動)の歴史や日本とタイ王国の川の高低差等を認識せずに、川沿いに立地をした経営判断(人災)の結果でした。(「川沿いには立地しない」多数の日本企業は被害なし)
*海抜ゼロメーターと言われるバンコクから80kmのアユタヤとの高低差はわずか数メートルで、増水も引水もゆっくりです。急流で突然増水し氾濫する日本の河川とは異なります。
タイ情報誌D-MARK MAGAZINE11月号(Vol.72)オンライン版を編集長・田中祐介氏(協会監事・6月ご家族でバンコクに移住、協会はバンコク所長を委嘱)のご厚意でお届け致します。
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表紙とPERSON(14~17頁)は引き続き女性シリーズです。幅広い層・世代に人気のある女優プリアオ=タッサニーヤー・カーンソンブンさんです。「東京は街がきれいで秩序がある。タイランドにはない都会の姿が魅力的。日本料理が好き」とのことです。
ロングステイは TOUR(20~21頁)「ホテル選びでバンコク観光が変わる」は新発見です。CURRENT TOPICS(19頁)ではワチラロンコン国王の動静(権限強化と軍との直結)がありますが、上述の「即位の礼」のとおり日本との縁が薄くなってきた感がします。
ロングステイ最大行事の「ロングステイ・フェア 2019」が23日(土)・東京で開催されます。
引き続き 日タイ ロングステイ交流協会へのご協力ご支援をお願い致します。
2019年11月3日
日タイ ロングステイ交流協会
理事 事務局長 上東野幸男
金木犀(2019/10)