日タイロングステイ交流協会便り(2017年11月)
2017年11月11日(土)
宵闇の 錦の気配 紅葉宿 小野桂之介(句集 蝸牛)
霜月に入り立冬も過ぎ、急に冬の足音が近づいて来ました。 2017年は「日タイ修好130周年」であり、両国でさまざまな記念行事が開催されました。お蔭で「タイ~仏の国の輝き~」(国立博物館)では、各王朝を代表する140点の仏像・名宝からタイ仏教文化を知り、「王立バンコク交響楽団コンサート」(サントリーホール)では素晴らしい演奏を楽しむことができました。10月はタイ王国・日本とも社会的大行事(前国王葬儀と衆院総選挙)が行われ、大きな区切りと新しい出発点となりました。タイ王国プミポン大王(ラマ九世)のご崩御以降1年間の喪中を経ての国葬(25日~29日、26日は王宮前広場の火葬の儀)が行なわれ、日本皇室からは秋篠宮殿下ご夫妻が参列されました。
今後 新国王の戴冠式実施以後の政治日程が国内外から注目されることになります。10月のプラユット首相とトランプ大統領との初会談の共同声明では、総選挙は2018/11実施であり、国際的公約になりました。2014年5月からの長期軍事政権がようやく民政に動く見通しです。欧米から批判される軍事政権下での治安はタクシン元首相・インラック前首相の海外逃避、言論統制・政治活動抑圧などで表面的には安定していますが、総選挙・民政移管では分断された政治的対立が再燃する可能性も考えられます。
外国人の入国・滞在の規制強化で、昨年発表された新ロングステイビザ(人気のマレーシアに対抗する5年+5年)発給や出入国カード廃止などは見送られました。一方 昨年末からのビザ無し陸路入国の回数制限(年2度迄)により、日本人の入国が拒否された事例がでましたので、ロングステイヤーも注意する必要があります。
11月は恒例の「第12回 ロングステイフェア2017」(20日・月曜13時~20時)が開催されます。 会場は東京国際フォーラム(有楽町)で、交通至便の所ですので皆様のご入場を期待しております。
タイ情報誌D-MARK MAGAZINE11月号(Vol.64)オンライン版を協会監事の田中祐介さん(D-MARK MAGAZINE 編集長)のご厚意でお届け致しますのでご一読願います。
【D-MARK MAGAZINE 最新号オンライン版】 http://my.ebook5.net/dmark/online/ ※このURLは常に最新号が表示される仕組みです。 (バックナンバーをご覧になりたい方は http://d-mark.jp/ へお問い合わせください)
表紙とPERSON(13~15頁)は引き続き女性シリーズで、人気アイドルグループKAMIKAZEで来日したシンガーのカノムジンさん(チュラロンコン大卒)です。 今後のタイ政治動向は “蘇る「半分の民主主義」”(9頁)にご注目を。プミポン前国王の国葬やタイランド4.0については20頁をご参照下さい。また「バンコクツリーハウス」(22/23頁)はタイランドでサイクリング(自転車)するという新発見ツアーです。
冒頭の句は 協会設立発起人で理事・小野桂之介さん(慶應義塾大学名誉教授・工学博士、元慶応ビジネススクール校長)の句集「蝸牛」(2017/ 8月初版)から事務局が勝手に掲載しました
引き続き 日タイ ロングステイ交流協会へのご協力ご支援をお願い致します。
2017年11月11日日タイ ロングステイ交流協会理事 事務局長 上東野幸男