日タイロングステイ交流協会は、健全で安全なロングステイライフの実現を目指しています。

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日タイロングステイ交流協会

活動方針

 

日タイ ロングステイ交流協会 2019年度活動方針

旅行・長期滞在・就労や 災害・迫害からの避難・移住、移民など世界的に人々の移動が続いている。このグローバル化に対する支援と逆に批判・制限との対立も顕著になっている。

 

ロングステイ人気国・地域

異文化交流、自然・文化探求、健康(避寒・避暑・避花粉)、学習・留学、介護・療養等LS目的は多様化している。 最近の海外の治安(テロ・デモなど)やナショナリズム政策(入国やビザ制限など)が懸念されるが、アジア・大洋州を中心に伸長が続いている。

また ロングステイヤーの高齢化は大きな問題であるが、新たに海外で働く若人層(ボランティアも含め)も増えて若返りの動きもある。

希望国・地域は従来通り「安・近・暖」地域が人気である(ロングステイ財団2018)。① マレーシア ② タイ王国 ③ ハワイ ④ フィリピン ⑤ オーストラリア ⑥ 台湾 ⑦ カナダ ⑧ インドネシア ⑨ シンガポール ⑩ アメリカ本土

*実際のロングステイヤー数は タイ王国が約11500人(第1位)、マレーシアは約5700人である。(協会推定)

 

在留邦人・ロングステイヤー数

海外在留邦人と在日外国人(国別)

国 名海外在留邦人
[単位:千人]
在日外国人
[単位:千人]
備 考
オーストラリア(3位)9710ワーキングホリデイ含め
タイランド(4位)7348
カナダ7010
シンガポール36
マレーシア24
インドネシア2043
フィリピン17244在日は高齢女性
ベトナム17200若年在日者急増

 

1.タイ王国の在留邦人数(2017-10-1)は世界4位の73千人であり、ロングステイヤー11.5千人。マレーシア在留邦人24千人・ロングステイヤーは5.7千人である。

2.アセアン諸国の在留邦人数は 星国36.4千、印尼19.7千、越国17.3千、比国16.6千、カンボジア3.5千、緬国2.6千である。

3.タイ在留邦人728百人の内訳は 永住者15百人、長期滞在者713百人(企業関係者が542百人)。地域別ではバンコク529百・チョンブリ72百・チェンマイ25百・パトムタニ12百・サムットプラカン11百・アユタヤ11百人。

 

タイ王国および日本のロングステイ環境

1.日本人タイ訪問者(2018年)165万人(前年比7%増) 海外全体1890万人

2.タイ人日本訪問者(2018年)113万人(前年比15%増) 海外全体3119万人

3.タイ政治の転換 (2014年5月以来の長期軍事政権から民政に移行)
3月24日総選挙(下院)、5月5日国会首相指名結果により、6月11日軍事政権暫定首相プラユット氏(65歳)が国王の承認を得て首相に正式就任し、5年振り民政に移行した。 ただし 下院(500名)の246議席は反プラユットである。

4.ワチラコン国王・ラマ十世(66歳、16年10月即位)の戴冠式(5月4~6日)と結婚式(5月1日・新女王誕生)が挙行された。

5.在日タイ政府機関動向
2018年 福岡総領事館復活 タイ国政府観光庁再開設
2018年 観光スポーツ省(観光局)・タイ国政府観光庁(大阪・東京)がロングステイ財団賛助会員に加入し積極活動
2019年 タイ・フェスティバル 全国7場所開催(5月~8月)

6.タイ経済
軍事政権時代低迷していたGDP成長率は2018年 4.1%に上昇(NESDC)。
2019年は輸出減などの見込みで 予測値は3.3~3.8%である。
1人当たりGDP(2018年)は7447米ドル(前年6730米ドル)に増加。

タイランド4.0(20年長期経済計画)の継続推進
少子高齢化・生産人口減で「中進国の罠」に嵌った状況から脱出し、産業構造(就業構造)を転換し、先進国を目指して ターゲット10業種(第一次・第二次)を東部経済回廊・EEC地区中心に推進している。

① 次世代自動車 ② スマートエレクトロニクス ③ 医療・健康ツーリズム ④ 農業・バイオテクノロジー ⑤ 未来食品 ⑥ ロボット産業 ⑦ 航空・ロジスティック ⑧ バイオ燃料・バイオ化学 ⑨ ディジタル産業 ⑩ 医療ハブ

 

タイ王国ビザ

軍事政権下での外国人ビザ無し滞在は空路入国30日・陸路15日である。

2016年12月にビザ無し外国人の長期滞在「ビザ・ラン」防止のため、陸路入国が2回(年間)に制限された。

一方 2018年に ロングステイ10年(5年+5年)ビザ発給が実施された。更にタイ王国の長期経済政策「タイランド4.0」のターゲット10産業に関係する投資家・起業家・経営者・専門職への就労可能・4年のスマートビザ発給が実施された。

 

タイ北部のロングステイ動向

タイ王国全体の在留邦人、ロングステイヤーは増加している。 これまでタイ北部ロングステイヤーの伸張が大きかった。人気LSスポット・チェンマイ地区のロングステイは特別な世界である。日本総領事館・支援団体・LS組織などにより、安心・安全・健前な滞在が可能として長期滞在者が集まってきた。しかし2016年以来の在留邦人の減少は気になるところである。ロングステイヤーの高齢・単身化、医療介護問題、物価上昇と年金減(為替)、ビザ・ラン扱い厳格化などが影響していると考えられる。

 

タイ側のロングステイ支援の動き

ロングステイ支援ではバンコクやチェンマイの団体や日本に本部のある組織支部、健康企業等がロングステイヤーへの長期的支援活動を続けている。また不動産・リート開発・ホテル・銀行・病院などからは高齢者向け生活総合サービス施設設立の相談を受けている。

最近は高齢化、相続税(2016-2)・土地資産税などの課税の動き、低金利・資金流入などによって、新たな視点での高齢者関連やLSの関連事業に進出する計画 (病院のシニア・ヴィレッジ、チェンマイ多目的高齢者村、カオヤイのウエルネスクラブ等)が散見され、日本企業の参加(技術やノウハウ提供)もある。

*カオヤイの総合施設は日本人の受入に注力している(ロングステイ財団紹介)

 

国 内 移 住

高齢世代は収入減と先行き不安のために節約志向である。健康(医療)・住居(リフォーム)、交際(冠婚葬祭・贈物)等の支出は維持しているが、モノへの消費から体験型消費への移行が顕著である。特に 居住問題はライフスタイルと安全・安心の重視から、国内の中長期滞在や移住、二地区住居への関心が強くなってきた。

従来 ロングステイの中心は海外滞在であったが、地方創生、日本版CCRCを旗印に政府・自治体・民間が移住促進(受入)に注力している。国内移住には「住宅・就活・育児・地域との交流」のメリットを訴求(広報・セミナー・キャンペーン)して、各層男女の関心を集めている。

* ロングステイ財団は国内LSの広報やセミナー・フェアを支援
*「地方移住センター(生涯活躍のまち推進協議会)」の新設
* 地方大学の「産学協同プロジェクト」計画(新潟、千葉、高知など)

 

 

日タイ ロングステイ交流協会

 

1.会員・会友状況

2018年 役員、法人会員、個人会員、会友は 約120名。
協会便り+D-MARK(オンライン版or印刷版)は 約480名に配信・発送

最近 法人会員は積極的に活動。個人会員は高齢化やタイ在住者の帰国などで退会。今後の個人・法人会員へのサービス向上とネットワーク造りのため バンコク事務所の設置を計画(2019年後半)。

 

2.広報活動

ホームページ、日常照会・相談対応、行事・セミナー、関連機関・団体との交流
2018年 協会便り+D-MARK 毎回 印刷版200部発送、電話相談対応
2019年 協会便り+オンライン版 440名配信、印刷版40部発送

 

3.期待される活動と会員・外部への対応

2005年1月設立以来、任意団体(ボランティア)としての14年間の活動により、信用度・知名度は上昇し、関係者や外部からの信頼も得ている。安全・安心・健全な海外生活支援では、親子移住、留学、健康維持・増進(医療・介護)、地域移動(渡り鳥型)などの新しいロングステイ・スタイルへの的確に対応も期待されている。/p>

従って タイ官民の受入姿勢、格安航空などのメリットや他方 災害・テロ、ビザ厳格化、周辺・辺境環境についてご関係者に正確迅速な情報発信を行う。

 

ロングステイ希望者の情報収集

マスコミ(放送・新聞・雑誌)からの情報収集は今やインターネットWEB中心である。更に スマホの普及でFacebookやLINEでの情報収集・発信が日常的になった。LS情報もマスコミの大量のプッシュ情報よりもミニコミに接触し、特に体験者や友人・仲間からの情報を重視・信頼する状況になっている。

当協会は一般の誤情報修正を含めインターネットで詳細情報発信を強化している。

* チェンマイ ロングステイライフの会CLL作成の「チェンマイ 生活ガイド」
  冊子は 好評で受入られている。

 

会員・会友・外部への情報サービス提供

1.安全・安心・健全なLS生活には、迅速・適切な情報提供が必須である。
「ホームページの充実」と「タイ情報誌D-MARK」との連携を強化し、ロングステイ財団やタイ国政府観光庁・アセアンセンターの諸資料・パンフレットを有効活用する。
ロングステイやビジネスの相談はインターネットや会員紹介が中心であり、メイル照会の後に面談するのが通常です。会員・会友の専門家の交流を強化するとともに、ホームページ「通信ひろば」の活用や意見交換を促進します。タイ情報がタイミング良く掲載される情報誌「D-MARK(冊子と電子版)」にも会員・会友のご意見を期待します。

2.日常相談の対応項目
広範な関連連情報の収集・編集と会員・会友や外部に対する適切・正確・有効なピンポイント情報(ビジネス・社会・政治・経済・地域・文化・治安安全・住宅・学習・買物など)は以下のとおり広範囲である。

〇 超高齢(資金・年金、医療・介護、保険、葬儀・遺産・相続)
〇 災害・事故、生活(災害危機対策、場所、保障、大使館届出、日本人会)
〇 タイの政策・制度(ビザ・タイ滞在・ワークパミット、医療保険)
〇 家族問題(育児・幼稚園、学校、住民票、留守宅管理)
〇 情報・IT(携帯電話、パソコン、放送・新聞)
〇 ビジネス・就活(ビザ・ワークパミット、危機管理、外国人就労法)
〇 地域事情(バンコク・北・東北・中央・東・南部、丘陵・海岸・島。各地の人情・安全・食事・買物・物価・医療事情)
〇 趣味・スポーツ、ボランティア活動

 

協会内外のネットワーク造り

ロングステイヤーは 事前の情報収集と現地下見調査を行ってから、自立・自己責任・自分流の充実した海外生活に入ることが最良です。従って 日常的には協会内の会員・会友・サポーターの協力で 外部からのご要望に沿った諸活動を行う。

役員・会員・会友の相互支援・情報交換の活発化と外部支援団体・機関と協力して、総合力を発揮できるネットワークつくりを強化する。

 

タイ王国の官民およびタイ・日本のLS関連機関・団体・個人との交流充実

在日タイ王国大使館(領事・広報・労働・商務・経済・投資・農務・学生)、大阪・福岡総領事館、タイ国政府観光庁(東京・大阪・福岡)、日本アセアンセンター、日本タイ協会、日タイ・ビジネスフォーラム、ロングステイ財団(財団賛助会員・海外サロン)、国内ロングステイ支援団体、旅行会社、報道関係、大学・研究機関

在タイ日本大使館、チェンマイ総領事館、タイ観光S省、タイ保健省、タイ国政府観光庁本部、タイ各地日本人会、バンコク日本人商工会議所、在バンコク・LS支援サークル、在チェンマイLS支援サークル、関連企業、大学(ロングステイ研究)

 

タイ・ロングステイ関連の相談会・セミナー開催と後援・支援活動の実施

地方(静岡市、名古屋市ほか)で行ったタイセミナー(ロングステイ&ビジネス)は参加者も多く、好評である。本年も相談会・会議・セミナー開催と後援を活発にする。

* 2018-3環太平洋アジア交流協会の「チェンマイ講演会(少数民族が住むタイ最北国境の村での小学校長の献身的教育)」はタイ大使館・ロングステイ財団・関係団体・当協会会員のご協力を得て盛会であった。聴講者からはご寄付や少数民族民芸品販売に協賛頂いた。タイ大使館は公使が出席し、ホームページに掲載された。

以 上

 

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