【会員の広場】“声を出して、本を読む”
2022年03月17日(木)
日タイロングステイ交流協会 会友
郷 圭子
私、40歳から本格的に朗読を習い始めました。
朗読に興味を持ったのはその約20年前。
就職試験で“本を読む”という項目がありまして、その時 試験官として前にズラーっと並んだアナウンサーの方々から「あなた。本を読むのが上手いねぇ」と褒められたことがキッカケです。
“褒めると伸びる”と言いますが、正にそのとおり!自分の知らなかった“じぶん”を知ることとなり、「これからの人生、何かが私を待っている♡」なんて希望で胸がいっぱいになりました。
結局、その試験には落ちてしまうのですが・・・。
その後 結婚し子供を授かってからは [褒められて自信がついている朗読] を子供達相手に思う存分発揮することとなりました。
「さあ!今日はどんな読みであの子達を笑わせましょうか、泣かせましょうか」と、老若男女、羊、オオカミ、クマなど、声を変えて読むのは楽しいひとときでした。
思えば、それも朗読の練習だったんですね。
「読み聞かせってどうすれば上手くなりますか?」「本を好きにさせるにはどうすればいいですか?」
よくこんな質問を受けることがありますが、子供は親に上手く読むことを期待してはいないのです。大人と楽しく接したい、触れ合いたい。
本はそのツールなのだと思うのです。ですから、読みながら一緒に驚いたり大袈裟に擬音を言ったり、子供が笑ったところを何回も読んであげたり。そんなことをしてみてください。方言が話せる方は、方言で読んでみるのも素敵です。
それはそれは楽しい時間になって、オモチャと同じように本が身近になってくるでしょう。
声を出すことは健康にとても良いそうです。
大声を出すと声帯も喉も痛める可能性がありますから普段と同じ音量で。
しっかりと口を開けて、口角を上げるような気持ちで一つ一つを発音してみましょう。
その時、次のことに気をつけて声を出してみてください。
背筋を伸ばして、お臍の下あたりに意識を集中させて・・・先ずはゆっくり深呼吸。
それから息を吸って声を出してみましょう。
しっかりと安定した声が出るはずです。
お腹から声を出すって結構疲れるんですよ。
全身の筋肉を使いますし、体幹も使いますから。
1日会話をしないだけでも声が出にくくなったり、動作も鈍くなると感じたことはありませんか?
「しばらく人と話してないなぁ」
そう思ったら是非身の周りにある新聞・雑誌、なんでもいいですから文字を声に出してよんでみてください。
声を出すことで脳も若返り、文章を読むことで顔の筋肉 表情筋や喉の筋力も鍛えられるそうです。
朗読を習い始めて20年。
いつのまにか、朗読会やいろいろな会での朗読を依頼されるようになりました。その中には、社員に向けて、社長からの感謝の手紙を読む、なんてこともありました。
JOY Of TRAVEL (https://joyoftravel.info/#event) という150ヵ国以上の国を訪れている渡辺節子様の会では、世界の民話や詩の朗読をさせていただいています。
1月27日はアルメニア、3月4日はウクライナでした。
この会はZOOMですので シンガポール・カナダ・スイス・アメリカ・モンゴル・オランダ等、毎回さまざまな国にお住まいの日本人の方もご参加くださっています。 どなたでも参加できる気楽な会です。

タイを紹介する回では何を読みましょう。タイ国らしい民話の情報をお持ちでしたらお教えください。
いつの日か、日タイロングステイ交流協会の皆様に朗読を聴いていただける日が来るでしょうか。
その日を夢見て、これからも精進してまいります。