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日タイロングステイ交流協会

イサーン(東北タイ)旅紀行 ~ルーイ・ノン力ーイ・ウドンタニー・コンケン・チャイヤプーム~

2008年08月01日(金)

イサーン(東北タイ)旅紀行

ルーイノン力ーイウドンタニーコンケンチャイヤプーム

 

今年の日本の夏は記録的暑さで35℃以上が何日も続いたと報道されました。タイは年中30℃を越えていますが、40℃近くになる日はそれほどないので、日本の皆様のご健康を心配致します。

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旅程(2008年7月17日~20日)

7月17日(木) 22:00 モーチツト(バスターミナル:夜行パス)
7月18日(金) 03:30 ぺーチャブーン(通過) ⇒ 06:30 プールゥア ⇒
09:15 ルーイ ⇒ 11:00 パークチョム ⇒
16:00 16:00ノンカーイ着(泊)
7月19日(士) 07:25 ノンカーイ発 ⇒ 08:55 プープラバート ⇒
13:00 ウドンタニー ⇒ 15:00 コンケーン ⇒
17:00 チュンぺー(泊)
7月20日(日) 08:00 チュンぺー発 ⇒ 11:00 チャイヤプーム着
13:00 チャイヤプーム発 ⇒ 11:10 モーチット(バスターミナル)着

 

親切なタイ人に感動!自家用車に同乗でルーイ県へ

 今回の旅ではバンコク出発から帰着まで交通機関はすべてバスで通すことに決めていたのですが、バンコクからのバスの終点、最初に降り立った「プールゥア」という山間にある小さな町でハプニングが。

 

ご親切なお二人に感謝感謝です

ご親切なお二人に感謝感謝です

 朝食を取ろうと食堂に入ったところ、席がいっぱいだったために他のお客との合席となりました。注文をして食事が出てくるまでの間、合席になったタイ人2人組と話をしていました。この2人はタイ南部のハジャイから自家用車で来ているといいます。食事代支払いの段で、一度は遠慮したものの奢ってくれるというので、ありがたくお受けいたしました。それから私がルーイに行くことを話したら、なんと彼らもルーイに行くので一緒に行きましょうと、これまたありがたいことに同乗させて頂けることになったのです。ルーイまでの約2時間の車内では、仕事や家族のことさらに日本のことなどいろいろと話ができ、最後にはハジャイに来たらぜひ立ち寄ってくれと名刺までいただきました。「ルーイ」に到着後そのままバスターミナルに送ってもらい、再会を約束して彼らとお別れました。

 余談ですが、今回バンコクからのバスは初めて夜行バスを使いましたが、横4人掛けのシートで8時間半の旅は疲れました。次回から、夜行バスは横3人掛けのVIPバスにしたいと思います。

 

ルーイ県からノンカーイ県へ雄大なメコンの流れを堪能

 ノンカーイへは、通常のルートではなくルーイから北上してメコン川に出て、メコン川沿いに走ってノンカーイに出る予定でしたので、そのバスを探すのに一苦労です。

 結局直通バスはなく(石油高騰の前までは直通バスがあったようなのですが)、途中のパークチョムまで大型ソンテオ(乗合バス)で行き、そこでノンカーイ行きのバスに乗り換える必要があるとのこと。このソンテオ、乗客はそこそこなのですが、大きな荷物を持った人が多く荷物で場所がとられしまい、なんと屋根の上まで人が乗っていました。私は車内から周りの景色を写真に撮りたかったのですが、座席は両サイド縦一列で座っていても身動きできない状態で一枚も撮れませんでした。

 

雨季のため川幅一杯に流れるメコン川

雨季のため川幅一杯に流れるメコン川

 1時間15分かけてパークチョムに到着、ここはメコン川岸にある町で、休憩場所から雄大なメコン川の流れが一望できます。ノンカーイ行きのバスが出るまで約1時間あったので、まずは腹ごしらえをして展望台からメコンの流れを堪能しました。食堂で食事をした後、テーブルの上に大事な地図を忘れて店を出てしまったのですが、バスに乗るとき子供づれのご夫婦が声を掛けてくれました。このご夫婦は食堂で私のすぐ後ろに座っていたそうで、ご親切にわざわざ届けてくれたのです。この地図がないとこの先の訪問地への行き方が皆目分からなくなるので、本当に助かりました。ふと日本にいる孫のことを思い出し、片言ですが小さな女の子につい話しかけてしまいました。パークチョムからはメコン川沿いに走りましたが、丁度雨季のため川幅一杯に流れる雄大な川の流れが見えつ隠れつしてどこまでもついてきてくれました。初日は終点のノンカーイで宿泊です。

 

お坊さんに同行してプープラバートへ

 二日目は今回の目的の一つでもあったプープラバートに向け早朝から出発です。

 ここは田舎の中の田舎、ノンカーイのバスターミナルでどのように行こうか考えていたら、たまたまプープラバートに行くというお坊さんがいて同行させてもらうこととしました。ソンテオに乗ること約2時間、途中お坊さんといろいろ話ができました。外国にも行ったことがある、かつて日本人の女性と結婚していたことがある、コンピュータも自由に扱えることなどなど、最後に車内で撮った写真をメールで送ることを約束して別れました。

仏塔に施された色彩豊かな文様

ここで乗ったバイクタクシーの運ちゃんが、公園の手前に綺麗なお寺があるというので立ち寄ってみることにしました。このお寺は「ワット・プラプッタバート・ブアボック」という名前で、庭には巨岩・奇岩がごろごろあって景色は壮観、境内の「チェディー(仏塔)」の姿も美しく印象的でした。

いかにも歴史を感じさせる仏塔

チェディーは1917〜1930年代に建立されたといわれ、その最上部には仏陀の足跡が保管されており、毎年2月にこの足跡を拝むためお祭りが開かれるということです。ここの地名の「ブアボック」とは、この辺りは雨が多く「決して乾燥しない」という意味だそうです。

 

 

「プープラバート歴史公園」奇妙な形の自然石に感動!

 さて次は本命の「プープラバート歴史公園」の見物、入園料30バーツを払っていよいよ入園です。

 ここは自然石が奇妙な形に組み重なり、日本では見ることが出来ないような景色を見ることが出来ます。非常に良く管理されていて公園の手入れも良く、見学コースもパンフレットや案内標識で明確に表示されいるのでお目当てのスポットもすぐ分かりました。

 まずコースに入って行くとすぐに大きな重なり合った奇岩が目の前に現れます。いったい何年ぐらい掛けてこのような形になったのでしょうか。(写真では伝わらないかもしれませんが)自然の力のすごさを感じることができます。

 

何とも不自然な頭でっかちの巨岩 自然の力のすごさ

何とも不自然な頭でっかちの巨岩 自然の力のすごさ

 

 石以外にも歴史的史跡(昔神事に用いた石碑や洞窟の中に描かれた壁画など)が沢山あったのですが、1時間の見学時間では十分に見ることが出来ず残念ながら公園を出ることとしました。

 この後プープラバートから大型ソンテオに乗りウドンタニーに出て、バスを乗り継ぎコンケンへ、さらにコンケンで乗り継ぎ最終地チュンペーまで全5時間のバスの旅、この日はチュンペーに泊まりました。

 ホテルは1泊250バーツで安かったのですが、ドアの鍵がかからなかったので文句を言ったら「マイペンライ(気にするな)」といわれ、アーッ!これがタイなんだ…としみじみ思いました。

 

子供と話ができたらタイ語も一人前です(左) 今にも飛び出してきそうな張子の虎(右)

子供と話ができたらタイ語も一人前です(左) 今にも飛び出してきそうな張子の虎(右)

 

 最終日はチュンペーの町を見物です。また例によって近くのお寺の見物ですが、境内で珍しい物を見つけました。大きな虎の張子(人形)が、金属の柵で囲われているのです。本物の虎でしたら柵で囲われているのは当然ですが、張子の虎が柵で囲われているのはいかにも本物らしいからでしょうか。

 チュンペーのバスターミナルからチャイヤプームにバスで向かい、そこでバンコクに向かうバスに乗り換え、夕方にはモーチット・バスターミナルに戻ってきました。今回は強行軍で疲れました…

 

「コンテンツ提供:D-Mark Magazine」 ref.同誌第9号掲載PDF版

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