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タイ北部旅紀行(2) ~ラムプーン・ラムパーン・チェンマイ~

2008年07月01日(火)

タイ北部旅紀行(2)

ラムプーンラムパーンチェンマイ

 

 7月のタイはすでに雨季に突入し、このところ毎日のようにスコールが降リます。午後になると急に雲がわいてきて、実然バケツをひつくり返したような雨が降るのですが、時問的にはせいぜい1~2時間降つて、あとはカラッと晴れ上がリ太陽も出てきます。タイではスコールが来ても皆あわてずにビルや家の軒下に逃げ込み、雨が通り通ぎるのを待ちます。

 スコール後の街中では、O.L.とおほしき綺麗に着飾つた女性が、ハイヒールを脱いで手に持ち、裸足で水の中をジャバジャバと歩いていく姿をよく見かけます。日本ではこのような風最はまず見られないですね。

 

時代を感じさせる巨木群(左) 派手な模様のプロペラ機(スワナプーム空港)(右)

時代を感じさせる巨木群(左) 派手な模様のプロペラ機(スワナプーム空港)(右)

 

スワナプーム空港からプロペラ機でチェンマイへ

 さて今回は「ラムプーン・ラムパーン・チェンマイ」の旅、6月19日の朝8時にスワナプーム空港からプロペラ機に乗って出発です。今どきプロペラ機に乗るとは思ってもいませんでしたが、タイ国内の格安航空会社ではまだまだプロペラ機を使っているところがあります。私はかつて何回かプロペラ機に乗ったことがあり振動と音がすごかった記憶がありますが、今回の飛行機はすごく快適でした。ただジェット機ですと1時間10分で到着するところ、プロペラ機では1時間45分かかりました。

 

歴史を感じるチェンマイの旧街道を通ってラムプーンへ

 チェンマイの空港からまず向かったのはラムプーン。チェンマイから80㎞以上離れているためハイヤーを使いました。チェンマイ出張のたび使用している会社でハイヤーを予約しておいたので、運転手が空港まで出迎えに来てくれていました。料金は2日間で4,000バーツ(約12,000円)です。いつもはチェンマイからラムプーンへ行くのに国道11号線(ハイウェー)を使いますが、今回は旧街道を走ってもらうことにしました。旧街道の両側にはチェンマイ⇔ラムプーン間約15㎞に渡って巨大なゴムの木が植わっていて、壮観な景色だと聞いていたためです。南タイに行ったときに見たゴムの木はそれほど大きくはなかったのですが、この旧街道のゴムの木は何と高さおよそ40mはありました。それが延々数㎞続いているのですからその景色は壮観です。日本で言うと箱根旧街道の杉並木を想像して頂くと良いかもしれません。

 

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 この並木道を40分ほど走るともうラムプーンです。ラムプーンに着いてまず訪れたところが「ワット・プラタート・ハリブンチャイ」です。以前に立ち寄ったことはありましたが、今回はじっくり見学することが出来ました。ここはその昔ラムプーンがハリンブチャイ王国の首都として栄えていたとき(西暦1100年頃)のお寺で、古い歴史を感じさせます。早速本堂に入って大きな仏様の前で、今回の旅の無事を祈念しました。お寺の正面入り口の両サイドに大きなライオンが2頭座っているのですが、これを犬だと思ってお坊さんに聞いたら笑われてしまいました。

 

ラムパーンの馬車に乗って街並み見学

おとぎの国に出てくるような馬車

おとぎの国に出てくるような馬車

美しい紫色の蘭の花(蘭園にて)

美しい紫色の蘭の花(蘭園にて)

 

 

 

 

 

 次に訪れたのは「ラムパーン」です。「ワット・プラタート・ラムパーン・ルアン」というお寺に着いて、門前の広場の片隅に目をやると、そこには馬車が3台客待ちをしていました。運転手に聞いてみると、ラムパーンはなぜか「観光馬車」で有名なんだそうです。そういえば先月も、列車でラムパーン駅を通ったとき、駅のホームに馬車の大きな模型が置いてありました。早速馬車に乗って町をひと回り。約20分で料金は150バーツです。馬は蹄鉄の乾いたパカッパカッという音で軽快に走り出しました。初めて馬車に乗りましたが、結構ゆったりとした気分になれなかなかいいものです。

 帰りは国道11号線を通ってチェンマイへ、この道はすごい山道ですが道幅はけっこう広く2車線あって快適でした。山道の途中に「象のメディカルセンター」を発見、いかにもタイらしい施設だと思いました。

 夕方チェンマイのホテルにチェックインし、すぐその足でナイトバザールに向かいました。チェンマイのナイトバザールは規模も賑やかさもピカイチで、雨が降って来るまでの約1時間、十分に買い物を堪能することができました。その後ホテルで遅い夕食を取り第一日目を終えました。

 

チェンマイ花巡りの旅

 二日目はチェンマイ市内の観光です。今回のチェンマイ観光の一番の目的は、花好きの家内にいっぱいの花を見せてあげることでした。まずは「プーピン王宮(王室の離宮)」を訪れました。以前は平日は開園していませんでしたが、4〜5年前から特に行事がない限り一般に開放しています。私も花は好きであちこち花を見て回りましたが、ここは景色も含め一番すばらしいところだと思います。ただ花には季節があるので、出来れば11月から2月ころに行くと全ての花が満開となり最高の眺めとなります。

 次に訪れたのはチェンマイの郊外にある「蘭園」です。ここはまだ新しい施設で、チェンマイの町からも遠いため訪れる人はそれほど多くなく、綺麗な蘭の花をじっくり観賞することが出来ました。

 

 次は’06年10月から’07年1月まで開催されていた「国際花博会場のその後」を見に行きました。私も’07年1月に見に行きましたが、綺麗な世界の花々が沢山あってまだ頭の中にはそのすばらしい眺めが余韻となって残っていました。1年半振りに訪れましたが、会場はかなり荒れていて、花も季節外れのため数が少なく期待外れとなりました。でもこの会場のメイン施設でもあった「ロイヤル・パビリオン」は、その威風堂々とした姿を今でも保っていました。部屋の中には懐かしい「最高徳菩提樹」もまだ展示されていて訪れる人を楽しませていました。

 

昔と変わない重厚な建物(ロイヤル・パビリオン)(左) 1等寝台車の車内の様子(右)

昔と変わない重厚な建物(ロイヤル・パビリオン)(左) 1等寝台車の車内の様子(右)

 

 この日は特に暑かった上、沢山の場所を回ったのでへとへとになりましたが、やっとのことでチェンマイ駅にたどり着きました。夜行特急寝台列車でバンコクに戻ることにしていましたが、今回は記念のためタイに来て初めて1等寝台車に乗りました。部屋は二人用の個室、ベッドが上下2段になっていて少し窮屈ではありますが、なかなかの乗り心地でした。今回は久しぶりの家内との二人旅で、家内には好きな花を堪能してもらい、少しは「家内孝行」が出来たと思っています。

 

「コンテンツ提供:D-Mark Magazine」 ref.同誌第8号掲載PDF版

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