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日タイロングステイ交流協会

タイ北部旅紀行(1) ~力ンペンペット・ターク・メーホンソン~

2008年06月01日(日)

タイ北部旅紀行(1)

力ンペンペットタークメーホンソン

 

この旅では今までまだ行ったことのない「力ンペンペット、ターク、メーホンソンの3つの県」を巡ってきました。

080601-1

旅程(2008年5月10日~13日)

5月10日(土) 07:00 ホアランポーン(バンコク中央)駅発 (快速列車2号車)
12:10 ナコンサワン駅着
12:40 ナコンサワン発 ⇒ 14:30 力ンペンペット(休憩) ⇒
15:00 夕一ク経由 ⇒ 17:35 ランパーン着(VIPパス) (泊)
5月11日(日) 07:30 ランパーン発 ⇒ 09:00 チェンマイ着(バス乗換え)、
10:30 チェンマイ発 ⇒ 14:40 パーイ着(バス) (泊)
5月12日(月) 08:00 パーイ発 ⇒ 11:40 チェンマイ着(マイクロバス)
16:50 チェンマイ駅発(夜行寝台急行列車) (車中泊)
5月13日(火) 07:40 バーンスー駅着(バンコク市内の駅)
07:45 バーンスー発 ⇒ 08:15 シリキット会議場着(地下鉄)
08:20 クロントゥーイ発 ⇒ 08:50 会社出社(タクシー)

 

5月10日 ナコンサワン経由ランパーン

懐かしいロッブリーの3連プラーン

懐かしいロッブリーの3連プラーン

今回は珍しく夜行列車ではなくホアランポーン駅を朝早く出る列車で出かけました。列車が朝早かったことと疲れもあって、列車が動き始める心地よい振動と単調な列車音で気持ちよく寝てしまいました。ロッブリー近くで目が覚め、以前に訪れたことのあるロッブリーの遺跡が車中から見えることを思い出し、写真に撮るためにスタンバイしていました。予定通り目の前に現れたので写真を1枚パチリ!前に会ったことのある猿でしょうか、柵のところで出迎えてくれました。

列車は40分遅れでナコンサワンに到着。この日はランパーンまで行く予定でしたので町の様子を見ることもなく駅前からバイクタクシーでバスセンターまで向いました。何とおばちゃんの運転手でこれがまたスピードを目いっぱい上げるものですから、恐ろしくてオートバイの後ろにあるつかまり棒にしがみついていました。バスセンターに着いてランパーン行きのバスを探していたら、今まさに発車しようとしているVIPバスに幸運にも座席が一つだけ空いていたので飛び乗りました。ただ一つだけ誤算だったのは座席が運転席との仕切りのすぐ後ろだったため、外の景色がほとんど見えなかったことで、約5時間の車中は何も面白みもなくほとんど寝ていました。

夕方ランパーンに到着。外はあいにくの雨でしたので、町の見物はやめてサムローに乗ってホテル探しに。サムローの運転手には300バーツくらいのところを頼んだのですが、結果250バーツのところが見つかりました。ホテルで一息入れてからさあ夕食です。一日乗り物に乗っていたのでお腹はペコペコ、早く食事を取りたかったのですが、ホテルが寂しい所にあったためなかなかレストランが見つからりません。結局近くにあった高級中華料理店に決めました。炒飯、野菜の炒め物、スープを頼みましたが結構おいしくまた値段も230バーツとリーズナブルで大満足。

5月11日 チェンマイ経由メーホンソン

通りがかりの「おじちゃん」とその妹

通りがかりの「おじちゃん」とその妹

急カーブの多い坂道(高低差もすごい)

急カーブの多い坂道(高低差もすごい)

 

 

 

 

 

この日はメーホンソンに行く予定で朝早くホテルを出ました。が、道にはサムローもバイクタクシーも何もなく困っていると、通りがかりの「おじちゃん」がなんとバスセンターまでバイクに乗せてくれると言います。いつものことながらタイ人の親切心には感謝感激です。

バスに乗りチェンマイに到着したところで問題が発生。チェンマイからメーホンソンまでバスで8時間近くかかることが分かったのです。帰りは翌日の15時にはチェンマイで列車に乗らなくてはならないため、片道8時間の道のりでは間に合いません。急遽チェンマイ_メーホンソンの航空券を手配しようとタイ国際航空の事務所に行きましたがこれも満席。何とかメーホンソン県内で他のもっと近い町でも行けないか検討した結果、パーイという町までは行けることが分かりました。パーイの町はメーホンソン県に入って10kmくらいのところにある町です。それでも一応メーホンソン県には行ったことになるので、早速がたがたのオンボロバスに乗って出発です。バスの中では今年3月に大学を卒業して現在就職活動をしているという女の子(Tichaさん)に会い、パーイのことをいろいろ聞くことが出来ました。途中上り下りと蛇行の激しい山道を4時間以上かけてやっとパーイの町に到着。

 

山上からパーイの町を(タイ人旅行者と)

山上からパーイの町を(タイ人旅行者と)

その日に泊まる宿はTichaさんから教えてもらった300バーツのゲストハウスです。まだ3時前でしたのでレンタル自転車でこの町唯一の観光所「ワットプラタートメーエン」という山の上にあるお寺へ行きました。ここは353段の階段を上がったところにあり、頂上からはパーイの町全体が見渡せました。

実は、チェンマイからパーイを経由してメーホンソンに至る道は、第2次世界大戦中に日本軍がイギリス人捕虜やタイ人を使って造られたものです。そして日本軍敗戦のとき日本軍はこの道を敗走、丁度雨季であったため数多くの兵士がマラリヤやチフスで命を絶ちました。ここはインパール作戦最大の悲劇の道です。

ゲストハウスの近くにあるお寺や市庁なども見て回りましたが、パーイの町は小さいので自転車で2時間も走っているとほとんど見尽くしてしまいます。夕方、先ほどバスの中で一緒になった女の子から、友人3人と一緒に日本の話を聞きたい、と電話をもらいました。「ムーカタ」という日本で言う焼肉屋のようなところで、いつもは一人の寂しい食事ですがこのときばかりは賑やかで話もたいそう弾みました。

この日の夜はすごい雨で、帰りの山道が通行止めになるのを心配しましたが、次の日はカラッと晴れ上がりその心配はなくなりました。

5月12日 チェンマイ経由バンコク

山上からパーイの町を(タイ人旅行者と)

歴史を感じます(テイラさんと)

パーイを朝8時に出発し、チェンマイには予定通り11時半に到着。列車の出発までの約3時間は、たまたまチェンマイ駅で知り合ったタイ人のテイラさんと一緒にチェンマイ見物に出かけました。まずはチェンマイで最大規模の寺院「ワットプラシン」へ。プラチャオ・バユー王により1345年に建立されたもので、寺院内にはスリランカで作られたという3体の青銅像プラシン仏像が安置されています。現在は北部タイで最も神聖な仏様として、多くの人々の崇拝を受けています。私も徳を授かろうと思い敬虔な祈りをささげました。チェンマイにはこの他に「ワット・チェンマン」「ワット・スアンドーク」といった有名なお寺がありますが、今回は時間の関係でパスしました。

チェンマイ駅からは夜行寝台列車に乗ることにしていたのですが、これが何と2時間遅れでチェンマイ駅を出発。バンコクにはさらに遅れがあって8時に着いたため、駅から会社に直行したものの結局会社には1時間の遅刻となってしまいました。

 

「コンテンツ提供:D-Mark Magazine」 ref.同誌第7号掲載PDF版

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