日タイロングステイ交流協会は、健全で安全なロングステイライフの実現を目指しています。

header_illust

日タイロングステイ交流協会

タイ旅紀行番外編~隣国ラオスの首都ビエンチャンへ~

2008年05月01日(木)

タイ旅紀行番外編~隣国ラオスの首都ビエンチャンへ~

 

落ち着いた雰囲気のパトゥーサイ(凱旋門)

落ち着いた雰囲気のパトゥーサイ(凱旋門)

今回は番外編として、前々から行きたいと思つていたタイの隣国ラオスに行って来ましたので、その様子をお伝えします。今回は、ラオスに約10年住んでいた経験を持つ知人のI氏がビエッチャンに遊びに行くということで、そこに同行させてもらいました。現地に友人もいるとのことでとっても安心な旅となりました!

 

ラオス仏教の最高の寺院タートルアンとパトゥーサイ(凱旋門)

 初日はスワナプーム国際空港から飛行機で一気にビエンチャンへ。僅か1時間でビエンチャンのワッタイ国際空港に到着です。チェンマイの空港よりも小さく何だか田舎の空港といった感じでした。空港にはI氏の友人が迎えに来てくれその足ですぐホテルに直行、時間がもったいないのでチェックインして、またすぐ観光にと出かけました。

 まず最初に行ったのがパトゥーサイ(凱旋門)。戦死した兵士の霊を慰めるために建てられた戦没者慰霊塔で、パリの凱旋門をモデルにしたといわれています。1960年代に建設が始まりましたが現在も未完成のままです。次にラオス仏教の最高の寺院と言われるタートルアンへ。なだらかな丘の上に建つ高さ45mの黄金の塔が象徴的で、ビエンチャンだけでなくラオス全土のシンボルともなっています。仏塔は何年かおきに黄金に塗りなおされているので、日差しが強い時にはその照り返しがまぶしいくらいです。外壁の内廊には仏像などが安置されていて、毎年10~12月に行われる”タートルアン祭り”のときには全国各地から僧侶が集まってきます。

 

ラオスを訪れたらまずは行きたいタートルアン(左) 一度は列車で通ってみたい友好橋(右)

ラオスを訪れたらまずは行きたいタートルアン(左) 一度は列車で通ってみたい友好橋(右)

 

タイとの国境に架かる友好橋エアコンなしのレンタカーで!?

 日の暮れないうちにタイとの国境に架かる友好橋の見物へ。以前タイのノンカーイ側からこの友好橋を眺めたことがありましたが、今回は対岸のラオス側から友好橋を眺めます。この日は猛暑で恐らく40℃を超えていたと思いますが、橋のたもとから片道30分汗をかきかき橋の中央まで歩いて行ってみました。橋の上の交通量は予想以上に多く、乗用車やトラック、観光バスがひっきりなしに通っていましたが、両端にはきちんと歩道が整備されています。また、橋の中央には線路が1本タイ側から敷かれていましたが、ラオス側はまだ工事が進んでいないようでした。

 さて、日も暮れてきたので再び車に乗ってホテルへ。手配したレンタカーは故障でエアコンが全く利かず、汗が引かないままホテルに到着です。ホテルは「ラオプラザホテル」といってビエンチャン一番のホテル。部屋で小休止の後、ホテル内にある中国料理店「梅園」で豪華な夕食です。ラオス在住のI氏の友人も加わって、ふかひれのスープ、北京ダック、野菜と肉を煮込んだもの、チャーハンなど美味しい料理と共に、とても賑やかな夕食会となりました。

 

ビエンチャンでも有数の高級ホテル(左) 不思議な形をした鍾乳石(右)

ビエンチャンでも有数の高級ホテル(左) 不思議な形をした鍾乳石(右)

 

バンビエン・リゾートのタムチャン洞窟
入場料が無料になる裏技!?

発電した電気はタイにも送電しています

発電した電気はタイにも送電しています

昔エメラルド仏があったワットホーパケオ

昔エメラルド仏があったワットホーパケオ

 

 

 

 

 

 翌日はビエンチャンから国道13号線を北上して約130㎞の位置にあるバンビエンに行きました。朝7時半にホテルを出て3時間半の道のり、昨日と同じくエアコンの利かないレンタカーでしたので、窓全開でのドライブとなりました。到着後、まずバンビエン・リゾート内にあるタムチャン洞窟へ。リゾートの入園料は1人2,000キープ(約23円)、洞窟の入場料は15,000キープ(約170円)だったのですが、ココだけの話、間違えて出口から入ったため、入場料を払わず洞窟に入ってしまいました(決してお金をケチったワケではありません…笑)。

 洞窟の入口は147段もの階段を上がった山の中腹にあります。休み休み登って行きましたが、あまりの暑さで入口に着いたときには息はハアハア、汗はダラダラ…洞窟の入口から下を見ると、バンビエンの町が一望でき涼しい風に当たりながらしばしの休息を取りました。洞窟の中は冷んやりしていて外の暑さとは対称的。岩壁から溶け出したようないろいろな形の鍾乳石が目を引きます。思ったより奥が深く、道はくねくね100mくらいはありましたが、休日のためか混雑してあまりゆっくり見物が出来なかったのが残念でした。その後、バンビエンの町に出て昼食を取りました。ビア・ラーオ(ラオスのビール)を初めて飲みましたが、軽くて癖のない味でとても美味しく感じられました。続いて、バンビエンから車で2時間ナムグムダムへ。1971年日本が戦争の賠償として建設したダムで、ナムグム湖とも呼ばれる巨大な湖の姿は圧巻でした。

 

ビエンチャン市内観光ラオスがとても身近に感じられた旅

昔の姿をそのまま残す「タートダム」

昔の姿をそのまま残す「タートダム」

 3日目は朝早く起きて朝食前に町歩きに出かけました。まずはホテルのすぐ近くのタートダム遺跡です。外見は苔むした黒色の塔で16世紀に建てられたとされていますが、当時は金属で覆われていたためタートカム(金塔)と呼ばれていたそうです。そのほか、ラオスを代表する高級ホテルのセタパレス、ラオス国立博物館、ラオス国立文化会館、メコン川岸、ナンプ広場(噴水広場)と約50分かけて歩き回りました。一度ホテルに戻って朝食の後、もうお馴染み(?)のエアコンの利かないレンタカーに乗って市内観光です。ビエンチャンは首都とはいえ小さな都市ですので、2日もあればほとんど見て回れます。最初に訪れたのはワット・シーサケット。あいにくこの日は門が閉まっていて拝観が出来ませんでしたので、すぐ向かいにあるワット・ホー・パケオに移動。この寺院には、その昔タイのワット・プラケオにあるエメラルド仏が安置されていましたが、1828年のシャムの侵攻のときタイに持ち去られたといわれています。

 ラオスは言葉・文字・料理・習慣などタイと非常に似ていることもあり、タイに長く住んでいる私にとっては何だか外国に来たという実感がありませんでしたが、ラオスがとても身近に感じられた貴重な経験となりました。余談ですが、例のエアコンの利かないレンタカーですが、料金はしっかりと1日120ドル(約12,000円)も取られました…。

 

「コンテンツ提供:D-Mark Magazine」 ref.同誌第23号掲載PDF版

▲トップに戻る