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日タイロングステイ交流協会

両親を支えて一生懸命働く、タイル業者の男の子

2014年11月17日(月)

数か月前のこと、

自宅の寝室で目に見えるか見えないか程度のごく小さな虫が飛ぶようになりました。

これが日増しにどんどん増えてくるもので、我が家でいつもお世話になっているレントキルという害虫駆除会社、通称“虫の殺し屋”に何度も薬をまいてもらったのですが、それでも一向に減りません。試しに床板の一部を剥がしてみたら、そこに居たのです…。

フローリングの下に敷いている合板の下に虫の卵がい~っぱい! 幸いにしてシロアリではないらしいのですが、「何の虫?」と“虫の殺し屋”に尋ねても「さぁね~。マイペンライ! 時が経てば自然と居なくなるでしょう」という…。「おいおい、それでもプロかい!」と思わず突っ込んでしまいました。

蚊やノミのように人間を刺して、血を吸い取っていくわけではないのですが、夜中に大口開けて寝ているときに、誤って吸い込んでゴホゴホむせたりするのはたまらないです。

最終的には、「イヤよ!」というカミさんの簡明で強い意思表示もあり、寝室の床を全部張り替えることになりました。しかも、木材のフローリングだとまた同じことが起こり得るので、焼き物タイルを貼ることにしたのです。

 

さて前置きが長くなりましたが、こういうわけで我が家は物入りとなり、「不思議だけど愛すべきタイランド」な我が家の工事が始まったのです。

まず特筆すべきは、床板を剥がす業者とタイルを貼る業者が別であること…。まあ、それはいいとしても、タイルは業者が持ってくるサンプルから選ぶのではなく、自分でタイル屋さんに行って買って来るのです。面倒ですが、原寸の現物を見ることができるのと、業者に中間マージンを取られないだけマシなのかもしれません。

床板がはがされて数日後、ピンポーンと呼び鈴が鳴り玄関口に行ってみると、そこに立っているのは一組の夫婦と5~6歳の男の子…。「ん?何だろう?」と思うまもなく、男の子がつかつかと入ってきて何かしゃべる…。夫婦は何もしゃべらないので、ひょっとしてタイ人ではなくミャンマーかどこかの人かもしれない…。子どもはタイ語がしゃべれるが両親はしゃべれないのか…、などと妄想しながら、しばらくしてようやく彼(ら)がタイル職人だと気が付きました。

ここで、彼らの働きぶりを写真で見てください。

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そう、お母さんがセメントをこね(それも部屋の中で!)、お父さんがタイルを貼り、、、

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この男の子が水をくんで、一緒に立派に働くのです!!

男の子にカメラを向けると恥ずかしがって隠れてしまうのですが、これがかわいい。思わず家にあるチョコレートやお菓子をあげたくなってしまうのでした。

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そのうち自分の仕事が済むと、仕事のジャマにならないよう戸棚の中でお昼寝…、実に合理的です。

 

次のテーマはタイの交通事情です。

まず速度制限の写真をご覧ください。

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普通車やバイクは時速80キロ、トラックやバスは時速60キロ、トレーラーやトゥクトゥクは時速45キロとあります。

だからどうした? …なのですが、これは我が家の近くの一般道なのです。高速道路でもなく、車種によって通行レーンが別れているワケでもありません。さらに、この看板には出ていませんが、エンジンなしで、自転車がくっついた移動屋台などは45キロどころか20キロも出るかどうか…。

これらが混在して、それぞれのスピードで、さらには逆行してくるバイクがいたり、そんな中を自在に走るのが、ここバンコク(郊外)の交通事情なのです。

 

交通事情のついでに、運転免許証の話

(写真はありません)

数か月前、タイに来て初めての免許証更新に行ってきました。最初は取得後1年で更新です。次からは5年ごとの更新になります。要するに最初の1年は仮免許のようなもので、50年以上無事故有違反の身としては少々不満ですが仕方ないです。

さて、ここで問題です。免許更新はいつまでにやらなければいけないでしょうか? 実は、ほんの数か月前(時期は未確認)までは「有効期限が過ぎてから1年以内に更新すること」だったのです。「期限を過ぎてから」ですよ! じゃあ期限後、更新前に逮捕されたらどうなるの?「当然、無免許、不携帯」となります(たぶん)。その辺は、「まあまあ、マイペンライ」で処理するのでしょうか。

さすがにこれでは矛盾すると思ったのか、やっと最近は期限が切れる前でも更新できるようになりました。はあ…。

 

さて、次の話題です。

お姉さんの写真は数か月前に地元の郵便局で撮ったものです。分かりますか?

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そう、窓口のお姉さんが、日本の“サムライブルー”のユニフォームを着ているのです。

ちなみに、ワールドカップにタイは出場していません。なのに日本のユニフォームを着てくれている! 日本だけではなく、他の国のユニフォームもあったようですが、窓口にいる4人中2人が“サムライブルー”なのです!!

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思わず、駆け寄って思いっきりハグしたくなりました。できませんでしたが…。

 

そんなタイランドが大好きです。

 

しかし、日本代表、もう少し頑張ってほしかったですね~。

 

 

雨宮 健(あめみや けん)

日タイロングステイ交流協会会員。1947年生まれ。商社を早期退職したあと15年間、映画の字幕翻訳とそれを教える仕事に従事。2012年10月にバンコクの郊外ノンタブリー県に移住。現在は1割の字幕翻訳の仕事と9割の引退生活を満喫している。

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