日タイロングステイ交流協会は、健全で安全なロングステイライフの実現を目指しています。

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日タイロングステイ交流協会

ソンクラーン(タイ正月=水掛祭り)

2007年04月02日(月)

日タイロングステイ交流協会 事務局長 上東野幸男 (07-3)

 

例年2月上旬にタイ王国を訪問しておりますが、今年は日本の暖冬とは逆にたいへん涼しい気候で(上旬1週間のバンコク平均気温は最高30度C・最低19.7℃、最低湿度37%)、 エアコン大手販売店経営のタイ友人は売上不振を嘆いていました。3月から気温は急上昇(北のチェンマイ・今年3月上旬1週間の平均気温は最高34.7℃・最低26.1度C、最低湿度42%)。4月、最高気温が40度Cにもなる時期に インドシナ半島各国はお正月を迎えます。百花繚乱の華やかさ、果物が豊富で本当に南国らしさを感じる時でもあります。

この4月の暑さはとても厳しく50歳代の若い?頃、正月休日にゴルフを4日連続1.5ラウンド(合計6ラウンド)やって完全にダウンしたことを思いだします。

4月13日~15日がソンクラーン祝日で、14日は家族の日・15日は「敬老の日」でもあり、帰省や祖先供養のために国民大移動となり、長距離列車の屋根から乗客が転落する事故まで起こります。

丁度この時期は農閑期で、タイ人はお寺を訪れ仏像に水をかけて清めたり、僧侶やお年寄りの手に水をかけ感謝の気持ちを表してきました。これが「水掛祭り」として定着し、特にチェンマイやバンコクの一部では観光客も巻き込む大イベントに発展しています。50年以上前、私の父は水鉄砲の汚水が耳に入り中耳炎になりましたが、最近は楽しい遊びから逸脱し、消防のホースまで使用するので安全への注意も必要です。

ソンクラーンの語源のサンスクリット語 Sankrandhiは「変化や移動」を意味し、太陽が「おひつじ座」に入ることを表わし、本来は毎年日付が変わっていました。また ソンクラ-ンはタイ国祝日に多い仏教祭日ではありません。

似ている単語に「ソンクラーム」がありますが、これは戦争のことです。なお南部の県名の「ソンクラー」も発音が似ていますので注意が必要です。

最近タイ国では酒類の販売を厳しくしておりますが、従来も選挙の時とソンクラーンは販売が禁止されていました。ソンクラーンの時期は交通渋滞や飲酒運転などの車の事故が多いので、街道のガソリンスタンドに併設されているコンビニエンス・ストアでの酒類販売を禁止するのもタイ王国らしい一面です。

日本でも毎年在日タイ王国大使館(目黒)ではソンクラーンのお祝いが開催されます。一度覗いてみてください。

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